福岡 小倉の精神科、南ヶ丘病院

医療法人 清陵会 南ヶ丘病院

南ヶ丘ストーリー
院長 小原尚利

学びつづける、
変わりつづける
南ヶ丘病院
学びつづける、
変わりつづける
南ヶ丘病院
院長小原 尚利
小倉生まれ、小倉育ち。平成18年に山口大学医学部を卒業し、九州大学精神科へ入局。別府医療センター、九州大学病院などの勤務を経て、平成24年より現職。医学博士。

新しい病棟と新しいビジョン


南ヶ丘病院は2021年、大きな変化を迎えました。それは新病棟の建設と新たな基本理念・ビジョン・バリューの策定です。患者さんが訪れる病院という建物、そして南ヶ丘病院で働く一人ひとりが大切に携えるこころ構え、この二つを新しく進化させました。背景にある想いを、病院を代表して私からお伝えしたいと思います。

南ヶ丘病院の新しいビジョンは「アンチ・スティグマ」です。南ヶ丘病院は、精神科医療をとりまく負の固定観念に立ち向かい、こころの時代を迎えた社会の、こころの豊かさの創出に貢献します。そのビジョンを表現したのが、新病棟です。

新病棟だから実現できる
精神科医療の未来


新病棟の最も大きな特徴は、「完全個室の救急病棟」ということです。精神科疾患に対して、未だ社会には「特定の人が罹る病気」「病気になってしまったらおしまい」という固定観念が根強く存在します。精神科疾患は決して「絶対に起きてはならないタブー」ではありません。社会生活を営む中で誰もが発症する可能性がある疾患であり、そしてしかるべき処置を取ることによってしっかりと元の場所へと戻ることができます。新病棟の「完全個室の救急病棟」は、即時入院即時退院を目指して建築しました。

長期の入院は、患者さんにとって不自由な生活を強いることになります。入院生活を一日でも短くするために、南ヶ丘病院のあらゆる職種のスタッフがチーム一丸で向き合い、短期集中の治療を実現するべく、新病棟は設計されています。早期発見・早期治療は医療の原則です。しかし精神科治療においては難しいとされてきました。「精神科救急」を実現できる設備を整えることで、南ヶ丘病院は一日でも早い治療を目指します。また、「完全個室」にすることで患者さんのプライバシーを保護し、感染症のリスクも抑えることができます。「完全個室」は、従来の病室よりも高いレベルの看護が求められますが、新病棟建設前の急性期病棟での検証によって、南ヶ丘病院では「完全個室対応の看護が可能」という手応えを得ることができ、実現に至りました。

また、南ヶ丘病院は「災害に強い」病院を目指しており、この度福岡県から「災害拠点精神科病院」に指定されました。新病棟の入り口は広く高く設計しており、緊急車両が出入りできる構造になっています。福岡県には30を超える災害拠点病院が存在しますが、災害拠点精神科病院は、南ヶ丘病院を含めてまだ僅か2つしかありません(2021年10月時点)。患者さん、地域の皆さんを災害から守る病院として、より強固で頑丈な「地域の保健室」を目指します。もしもの際には、南ヶ丘病院にお越し下さい。

南ヶ丘病院が約束する姿勢


「アンチ・スティグマ」というビジョンの実現へと向かうべく、南ヶ丘病院のスタッフ全員で共有する価値観として、「学びつづける、変わりつづける」「こころを思いやる」「自ら進んで明かりを灯す」という3つのバリューを定めました。中でも「学びつづける、変わりつづける」という姿勢を、南ヶ丘病院では大切にしています。精神科医療は、他の医療分野に比べて、まだまだ未知の領域が多く存在します。決して現状に満足することなく、よりよい医療を目指して、学びつづけていかなくてはなりません。新病棟の中にも、スタッフが先進の医療・日々の業務の中で実践的な学びを得られるような機会と場所を設けています。

たくさんの患者さん、そして様々な疾患と向き合うことで、日々私たちは医療という仕事の難しさを痛感しています。どれだけ医学が進歩しようとも、医療は結果を約束することができません。しかし、私たちは姿勢を約束することができます。わたしたちは、患者さんのために、全力を尽くします。こころを思いやり、自ら進んで明かりを灯します。学びつづける、変わりつづける南ヶ丘病院を、これからもよろしくお願い致します。

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