福岡 小倉の精神科、南ヶ丘病院

医療法人 清陵会 南ヶ丘病院

医師対談

精神科医と内科医
最高の医療を届けるためのONE TEAM
精神科医と内科医
最高の医療を届けるための
ONE TEAM
内科医師渡辺 周
平成15年 産業医科大学医学部卒業 九州労災病院血液内科などでの勤務を経て、平成26年より現職。
精神科医師久保田 敬典
平成20年 名古屋大学医学部卒業 九州大学病院や小倉医療センター精神科などでの勤務を経て、平成26年より現職。

精神科と内科、
その間に横たわるジレンマ


久保田
私はもともと、南ヶ丘病院の近くにある病院に7年ほど前に赴任しました。そこで2年働いていたのですが、その頃小原院長と出会い、南ヶ丘病院についての話を聞くようになりました。小原院長が南ヶ丘病院の院長に就任して間もない頃でしたが、当時の南ヶ丘病院は、今ほど色んなことが整っていない状況だったと思います。そんな中、「こんな病院にしていきたい」「こんな医療を届けたい」と熱っぽく語る小原院長に惹かれ、「一緒にいい病院をつくる」という思いで、南ヶ丘病院に入職しました。
渡辺
私はもともと、大きな総合病院で内科医として働いていました。そこから精神科病院に移り、1年間仕事をしていたのですが、そこで精神科病院における内科医の重要性を感じました。ただ、まだまだ若手の自分にとって、「精神科病院における内科医の役割を変える」というのは、かなり難しいことだと感じていました。そんな時、小原院長から「南ヶ丘病院で一緒にチャレンジをしよう」という話をもらい、南ヶ丘病院に入職しました。
久保田
私は渡辺先生よりも少し前から南ヶ丘病院にいたわけですが、渡辺先生が来たことによって大きな変化がありました。南ヶ丘病院に限らず、医療の世界において、精神科とほかの科の間には大きな断絶があります。それぞれの専門領域がはっきりと分かれているため、精神科と内科の両方に疾患を抱えている患者さんを、誰がどうやって治療するか、という問題が起きるのです。
渡辺
この問題は、本当にいろんな病院で起きていると思います。医師はそれぞれ専門の領域に精通していますが、精神科の医師は内科の専門ではないし、内科の医師は精神科の専門ではありません。この両者が、どうやって1人の患者さんに向き合うか、という点で、多くの病院がジレンマを抱えています。

最適な医療を
患者さんに届けられる体制へ変化


久保田
渡辺先生が南ヶ丘病院に来てから、南ヶ丘病院は変わりました。入院される患者さんで内科の疾患がある患者さんは、渡辺先生がレントゲンや心電図など、しっかり診てくれます。ご家族への説明も含めて、渡辺先生がサポートしてくれます。
渡辺
私は内科医として何か特別なスペックがある医師ではないと思っています。私が着手したことは、患者さんに対応する仕組みを改革することでした。何か患者さんにトラブルが起きたら、スタッフが精神科医に報告し、精神科の医師が内科医に相談し、内科医がアドバイスした上で、精神科医が対応する、という流れでした。それは南ヶ丘病院だけでなく、今でも多くの病院がそうだと思います。現在、南ヶ丘病院では、現場で何か起きたら、精神科医を経由せずに、直接私に連絡が来て、私が直接対応する、という流れになっています。
久保田
私たち南ヶ丘病院の精神科医は、渡辺先生の存在によって、非常に助けられています。その分、私たちは専門の精神科医療について常に学び続け、進歩し続けていかなければならないと思っています。

お互いが自立したプロとして、
そして揺るがない1つのチームとして


渡辺
精神科医、内科医のそれぞれが自身の専門性を高めること、そして高いレベルで協力し合うことで、いい医療を届けることが実現できると思います。例えば、「認知症の患者さんが食事を取らない」ということが起きていた時に、どんな要因が考えられるか。精神科医としてのアプローチを考え抜く、内科医としてのアプローチを考え抜く、その上で最適な治療を選択する。それもできるだけスピーディーに。当たり前のようで、多くの病院では実現できていないことを、南ヶ丘病院では実現したいですね。
久保田
患者さんからすれば「病院にいけば、心も体も良くなる」と思っていらっしゃると思います。その当たり前の期待に、当たり前に応えられる南ヶ丘病院でありたいと思います。

私が入職してから4年の間で、急性期病棟が新設され、それがスーパー救急病棟へと進化しました。またグループホームの施設ができたり、訪問看護のグループもできました。着実に南ヶ丘病院は変化をしてきていると思います。

仕組みや施設が変わっていくことはとても大切ですが、やはり何よりも大切なのは、中で働く私たちだと思います。南ヶ丘病院は、全スタッフがプロフェッショナルとしてのプライドを持ち、領域を超えてリスペクトをし、協働して「いい医療」という目的に向かえるチームでありたいと思います。

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